思春期の子どもとのコミュニケーション講座は、以下のようなコミュニケーションに関する悩みを抱える方が、思春期のお子さんとよりよい関係を築くことができるようになるための対話術を実践的に学ぶ講座です。
- 低学年の頃は何でも話してくれたが、この頃は話をする機会がほとんどなくなった。何を考えているのかさっぱりわからず不安だ
- 学校から帰ると部屋にこもってスマホばかり見ているようだ。どうすればいいのか
- 進路についてしっかり話し合いたいのに、なかなか会話が成り立たない
- 学校生活のことで悩みがあるらしいが、親には打ち明けてくれない
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国際協力の現場では最強のコミュニケーションツールとして知られるメタファシリテーション®️手法を使って、日本国内でも思春期のお子さん相手のコミュニケーションに悩む保護者の皆さん向けに研修を開催し、大きな成果を挙げてきました。
*メタファシリテーションについては「メタファシリテーション」のページをご一読ください。講座参加者の声は文末をご参照ください。
対象者
・10歳以上から大学生程度までの年齢のお子さんとのよりよいコミュニケーションを望む保護者
*おひとりでの参加も、パートナーとの参加もどちらも歓迎します。
*専門職の方は、お仕事で関わるお子さんとのコミュニケーションではなく、あくまでご家庭でのお子さんとのコミュニケーションを扱う、という点をご了承ください。
ご注意いただきたいこと
親子間の日常的/一般的なコミュニケーションを扱います。不登校、引きこもり、DV、知的障害、発達障害などがある場合は、既に専門の支援機関に相談し、何らかの対処を始めているケースに限り受講いただけます。該当するかどうか明確でない場合は、まずはご相談ください。
講座内容
次の3つのテーマを、少人数で、講義・練習・実践事例の共有や検討を繰り返しながら、対話術を習得していけるように進めていきます。
- 「思春期コミュニケーションI」(2回)のみの参加も歓迎します。
- 「思春期講座II」には「思春期講座I」受講済みの方のみご参加いただけます。
- 講座内容の詳細は、ブログ記事をご覧ください。
思春期講座Ⅰ(3時間×2回)
Ⅰ-1. 子どもの自己肯定感を高める対話の仕方
Ⅰ-2. コミュニケーションの場の作り方
思春期講座Ⅱ(3時間×2回)
Ⅱ-1. 感情的になった場合の対処方法
Ⅱ-2. 個別ケースの共有と検討
講師
原 康子(はら やすこ)
ムラのミライ事業統括。メタファシリテーション®️手法の開発者である中田、和田から直接、海外および国内の現場で技術を学ぶ。現在は、メタファシリテーションを自らの子育て(思春期真っ只中の息子)に実践しつつ、子ども支援現場で、子どもの権利が尊重され、支援者も尊重される場づくりに同手法を活用できるような講座や事業(休眠預金等活用事業、(独)福祉医療機構WAM社会福祉振興助成事業)を担当。
ご参加にあたって
- メタファシリテーション講座ステップ1〜3をすでに受講された方へ
過去にメタファシリテーション講座を受けた方へのリピーター割引は適用できません。
- メタファシリテーション講座ステップ1〜3講座の受講をご希望される方へ
思春期講座IおよびIIを受講された方は、メタファシリテーション講座ステップ1修了とみなします。(メタファシリテーション講座ステップ2の受講資格です。) - 3名以上のグループ・団体の方で講師派遣をご希望の方は、問い合わせフォームにてご相談ください。
講座参加者の声
Aさん(15歳と9歳の親)
15歳の娘は学校や部活、私は仕事で、娘と接する時間そのものが短い。メタファシリテーション®️を習いたての頃は、「話を聞かなくちゃ〜」と、短い時間で根ほり葉ほり、娘に「私が聞きたいこと」を聞いてしまっていた。しかし思春期講座を何回か受け、娘と話す「場」を作り出すこと、娘が「話したいこと」が大事だと理解。帰りが遅くなって迎えに行く時など、娘と二人だけで歩く時間を積極的に持つようにしたら、とても疲れているのに、そんな時間は、毎回興奮して色々娘の方から色々と話してくれるようになった。
Bさん(12歳の親)
これまでは、自分の感情をそのまま娘にぶつけてきた。それは、まるで相手がキャッチしやすいボールかどうかは考えず、ただボールを投げまくっていただけだった、ということに受講後に気づいた。娘に対してなんと無駄な発言が多かったか、と自覚し、娘に何かを言う前に「1回、考えるようになった」。1回の講座を受けただけの今は、1つ目の質問で私の意図を娘に読まれてしっていることの方が多いが、練習を続ければ、必ず何気ない話から娘の本音がでてくるようになると思っている。
Cさん(10歳の親)
子ども(娘)は「きっと私が思っているよりも、立て直す力を持っている」、そのことが受講3回目の今はよくわかった。自分の不安から彼女に話しかけるのをやめた。
Dさん(15歳と18歳の親)
顔を合わせば、親子喧嘩か兄弟喧嘩ばかりの息子たち。だんだん喧嘩がエスカレートしていくのを止めたくて、講座に参加した。受講後は、自分の感情を直接子どもにぶつける回数を減らし、求められない助言も減らしてきた。そうしているうちに、息子(15歳の方)が私と話す際に、幼い頃によく見せてくれていた優しい表情を時々みせてくれるようになったことに気づいた。
Eさん(17歳の親)
コロナ禍で高校が長期間休校になった。息子が中学生の時、思春期講座を何回か受講していなかったら、自宅で一緒に過ごす時間は、息子にも私にも、苦痛でしかなかったと思う。コロナ禍で1日中家にいても、お互い、心地よい距離を保ちながら楽に過ごすことができた。受講後は、子どもには「自分で決められる力がある」とわかった上で、息子とコミュニケーションをとることができるようになった。大学進学の際も、自分(親)の意向を押し付けることなく、子どもが自分で進みたい進路を選ぶサポートができた。