第16 号 VVK による相互SHG モニタリング 2005年12 月6 日発行

In 805プロジェクト通信 インド「PCUR-LINK便り」 by master


10 月28 日のVVK 定例ミーティングで挙げられた議題をすべて消化できなかったオバチャンたちは、11 月18 日に臨時ミーティングを開催した。臨時ミーティングでは、12 月にアクシャヤ銀行の代表者をビシャカパトナムに招いて実施する予定の研修内容と、VVK メンバーによる相互SHG モニタリングの成果の共有がされた。また同日、午後、臨時ミーティングの終了後、第1 回「消費者―生産者連携ミーティング」を開き、生産者代表VVK と、消費者代表「インナーウィール・クラブ」(ビシャカパトナムのロータリークラブ女性版)との話し合いが行われた。

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まずは、臨時ミーティングの様子をご報告。
◆議長オバチャン:「それでは、臨時ミーティングを始めます。今日の議題は。。。」
△VVK オバチャン一同:「えーっと今日の議題は。。。」
相変わらず1 つのミーティングが終わるごとに初期化されてしまうオバチャンたちは、議題を思い出すために、議事録を読み返す。
◆議長オバチャン:「えーっと、議事録を読むとですね、今日の議題は、12 月のアクシャヤ銀行による研修の内容を決めることです。では予算から始めましょうか。」
○プロマネ:「ちょっと議長、発言してもいい?」
◆議長オバチャン:「どうぞ、許可します。」
○プロマネ:「あのー研修にかかる費用のことを話す前に、他に話すことがあるのではないでしょうか?」
◆議長オバチャン:「え??」
VVK オバチャンたち、10 月以降、事務所の備品や消耗品を購入する際、さんざん予算作成で苦労しているので、「何かする」となるとその内容ではなく、「まず予算立て」という頭になっている。まあコスト計算をするのが当然になってきたその姿勢は評価しているのだけど、研修内容の前に予算ありきでは困るので。。。
▼オバチャン1:「あっそうそう、研修内容話さなくちゃね。」
◇オバチャン2:「えーっと、じゃあビジネスのこと話してもらう?」
△VVK オバチャン一同:「そーしよう、そーしよう。早く生産・物流センター始めたいもんねー」
■水戸黄門:「議長よ、ワシが発言してもよいか?」
◆議長オバチャン:「どうぞ、どうぞ、お願いします、黄門さま。」
■水戸黄門:「おまえさんたち、そもそもアクシャヤ銀行の代表者はなんでビシャカパトナムに来るのじゃ?」
◇オバチャン3:「えーっと何だっけ?」
■水戸黄門:「今日のミーティング参加者のうち、10 月のチェンナイへの視察に行った者はおるかの?」
◇オバチャン半数:「はあ~い。アタシらが参加しましたー!」
■水戸黄門:「よしよし、そんなにたくさんおるのなら、10 月にアクシャヤ銀行に行った際、おまえさんたちは12 月までにアクシャヤ銀行のメンバーにこれだけはやる、それを見に来てほしい、と言っていたのではないかな?」
◇10 月の視察参加オバチャン:「そうだった、そうだった。で、何をやるって言ったっけ?アタシたち??」
△オバチャン4:「そうそう、記録を見ればいいの。チェンナイで12 月までVVK でやるって言った項目を書き出した紙があったじゃない」
またもや初期化されてしまったオバチャンたちは慌てて、記録を探す。10 分経過。ようやく手書きの12 月までの目標が記された紙が出てくる。
◆議長オバチャン:「えーっと、汚い字で読めないわ、全く。えーっと、えーっと、12 月までに各SHG の問題をVVK で解決する、って書いてあるわ。」
■黄門様:「そうじゃろう、そうじゃろう。ようやく思い出したか。で、おまえさんたちは、10 月と11月でどこまでSHG の問題をVVK で解決できたか、できなかったか、それをアクシャヤ銀行のメンバーに聞いてもらうのじゃろ?そういう一つ一つの積み重ねを無視して、やるといったこともやらずに、ビジネスの話をしても全然意味がないのじゃ。」
△オバチャン5:「黄門様のいう通りよ。11 月はVVK から3 人ずつ、7つのグループをモニタリングに行くって話になって、今までに3つのグループの視察が終わっているわ。まずその成果の話からしましょうよ。」
◆議長オバチャン:「はい、では今日までにモニタリングの終わっているインディラ・グループとシッディヴィナイカ・グループとディヴィヤ・グループの月別ミーティングに参加したVVK の人、報告してください。」
◇オバチャン6:「アタシ、インディラ・グループに行ってきたわ。とてもよかったの。ミーティングがとても早くスムーズに終わっていて、アタシのグループとは大違いだったわ。」
◎ラウランマ(VVK 代表):「あんたねえ、よかったっていうだけじゃ全然わからないわ。どうやってローンをもらう人を決めていたのか、どうやってグループ内の問題を話しあっていたのか、どうやって帳簿をつけていたのか、言ってくれないと他のグループの人にわからないじゃない?!」
◇オバチャン6:「えーっと、えーっと、とにかくよかったのよ。1 時間で貯蓄もローン返済金額も利子も全部、全員100 パーセントで回収して、しかもVVK で話し合われた内容もきちんと共有されて、とにかくすごいグループだったのよ。ミーティングに欠席しなければいけない人は手紙で欠席届まで出していたわ。」
◆議長オバチャン:「では、次、ディヴィヤ・グループに行った人、報告してください。」
△オバチャン7:「はい、私が行ってきました。ディヴィヤ・グループはですねえ、1 人バンガランマというやたら声のでかいオバチャンがいて、その人がイエスといえば、全員イエス、その人がノーといえば、全員ノーという感じでしたね。VVK のことを一生懸命話しているのは、20 人のグループのメンバーのうち3 人だけでねえ。あとはもうVVK のことなんてどーでもいい、月一度のVVK 定例ミーティングにも全然、決まった人以外は参加したくないみたいでね、大変よ、あれじゃ。だからね、アタシたちVVK からモニタリングに行った3 人で、月一度のことなんだから、交替でメンバーをVVK ミーティングに参加させなさいよ、って提案してきたのよ。それから、黄門さまもちょうどディヴィヤ・グループに視察に来ていてね、そこでおもしろい話をしていたのよ。ローンの返済ができない人たちやVVK ミーティングに来ない人たちが必ず使う言い訳が“緊急の出来事があって”というのね。でも黄門さまは、“緊急の出来事って何だ?”ってメンバーに聞いたの。そしたら、出産とか、冠婚葬祭とか、事故とか、お祭りとか、子どもの学校の行事とかが緊急だって言うの。でもね、突然の事故とか、若い人の突然の病死とかを除いては、予測できることばかりで、全然、“緊急の出来事”じゃないって黄門さまは言っていたわ。アタシもなるほどねえ、緊急のことってそうそうないんだわねえ、と感心して聞いていたのよ。」
◆議長オバチャン:「それはそうですねえ。私たち何が“緊急の出来事”が決めて、それ以外では、ミーティングの欠席とか、ローンが返済できないとか、そういう言い訳は使えないようにしないといけませんねえ。さて、それでは最後にシッディヴィナイカ・グループに行った人、報告してください。」
◎ラウランマ(VVK 代表):「アタシのグループなんだけど、3 人VVK からモニタリングに来るって決まっていたのに、来たのは1 人だけで、その1 人は今日のミーティングに来ていないのよ。だいたい、各グループのモニタリングに3 人ずつVVK から参加するって決めたことを守れないグループって本当に責任感がないわ。(怒)」
◆議長オバチャン:「それでは、スタッフの中で、シッディヴィナイカ・グループに行った人、報告してください。」
○スタッフ(ラトナ):「えーっとですね、ローン返済も貯蓄も利子もすべて100%で、欠席者もゼロで、VVK で議論されたことはすべて共有されていて、しかも10 月から、チェンナイの視察で習った議事録の付け方をそのまま実施していましたね。ミーティングが2 時から始まるのですが、ミーティングに来た人から議事録に名前と来た時間まで書いていましたね。そして、ミーティングが終わったときには、議事録を読んで確認したという署名もしていました。ミーティングはわずか1 時間で内容の濃い話し合いがされて、とてもよかったです。」
◎ラウランマ(VVK 代表):「ラトナさん、あなたアタシのグループのいいところしか言ってないわ。悪いところも言ってよ。例えば、グループメンバーでない人が来て、あれこれ口を出していたこととか。」
○スタッフ(ラトナ):「えーっと、あーそうでした。グループメンバーではないけれど政府のSHG 連合体のメンバーである地元有力者のオバチャンが顔を出していて、メンバーの許可も得ずにあれこれ発言していました。あれは、おかしいと思いました。」
◎ラウランマ(VVK 代表):「そうよ、勝手にミーティングに来て、発言して、すごく嫌だったの。今度からは、グループメンバーの許可なく発言しないでって言うように徹底するわ。」
◆議長オバチャン:「というわけで3 グループのモニタリングの報告は終わりました。アクシャヤ銀行のメンバーがビシャカパトナムに来た際は、7つのグループの報告をすることにしましょう。それでは、12 月19 日から21 日までの研修の日程を決めましょう。」
オバチャン一同ワイワイと話がすすみ、次の研修日程が決まった。
12 月19 日:午前、アクシャヤ銀行メンバーが泊まっているホテルまで迎えに行く。プロジェクト事務所で研修開始。昼食まで7つのSHG の活動報告をアクシャヤ銀行のメンバーに聞いてもらう。午後は、そのフィードバックを受ける。
12 月20 日:午前&午後で7つのSHG をアクシャ銀行のメンバーに訪問してもらう。
12 月21 日:午前:SHG 訪問のフィードバックを受けた後、午後にはVVK の今後の行動計画を作成し、アクシャヤ銀行のメンバーにアドバイスをもらう。さて、ここで激しい議論が・・・2 日目にアクシャヤ銀行のメンバーにSHG を訪問してもらう、という話になったが、「どこのグループを見てもらうか」で揉めるオバチャンたち。「優秀なグループと問題の多いグループ」の2つのSHGを見てもらおう、という話になったとき、問題の多いグループのメンバーが大反対。「アタシのグループは良いグループだから、そんな問題の多いグループなんて言われたくないわ!」と言い張るオバチャンと、「アンタたちローン返済率もミーティング出席率も悪いし、VVK の活動も理解しない人が多いのだから、アクシャヤ銀行の人にアドバイスしてもらうべきよ!」というオバチャンたちとの大喧嘩。なんだかんだと揉めて、結局、全部のグループを見てもらうことになった。もうオバチャンたち、ソムニードのスタッフが色々な研修をアレンジしてくれるのを待っていたら、何も始まらないことを理解し始めている。今回のアクシャヤ銀行のビシャカパトナム訪問も、その研修内容は自分たちで決めなければならない。「生産・物流センター」という子どもを生むため、VVKオバチャンたちは、長い時間の議論(口論含む)を通じて、産みの苦しみを今、味わっているので
あった。
~第1 回生産者-消費者連携ミーティング~
上記の臨時ミーティングで、12 月の研修内容の検討をしたVVKオバチャンたちは、同日、午後から第1 回生産者-消費者連携ミーティングを開くことになった。第1 回目は、まずお互いに紹介し合うということで、ビシャカパトナムのロータリークラブ女性版「インナーウィール・クラブ」という団体の代表のラマ・マダムにVVKの活動を紹介した。
■水戸黄門:「ラマ・マダムは“インナーウィール・クラブ”の代表をされておるが、今まで、ビシャカパトナム市内の多くのスラムで、無料医療診断キャンプや、学校への文房具や給食の供与などをされておる。しかし、今日は、そうした慈善団体の代表として、受益者のVVKに何か支援をしてくれる、という立場でミーティングに来てもらったのではない。今日は、意識の高い“消費者”代表として来てもらっておる。これから生産者として活動してゆくVVKを紹介して、今後の商品開発につなげてゆこうというミーティングじゃ。なので、おまえさんたちVVKとインナーウィール・クラブは対等の立場にあるのじゃ。」
◇ラマ・マダム&VVKオバチャン(心の声):(対等な立場って何?よくわからないけど、ここは黄門さまの言うことを聞こう。フム、フム。)
一通りVVKオバチャンたちが、3 月のVVK設立から、今日までどんな研修を受けてきたかラマ・マダムに説明した後、ラマ・マダムが過去のあるNGOとの経験を話してくれた。
▼ラマ・マダム:「この辺りのNGOでは、ジュート・バック(麻袋)を収入向上事業の一つとして、女性たちにトレーニングをしているところが多いのよね。あるとき、私、トレーニングを受けた女性たちの収入につながるなら、とあるNGOに大量に注文を取ってきたのよ。うちの団体が、大きな国際会議を開くから、その会議の書類を入れるために400個のジュート・バックを注文したのよ。でもね、そのNGOったら、期限に間に合わせて入荷しないわ、品質はものすごい劣悪だわ、で大変だったの。あれじゃ慈善事業どまりで、はっきり言って、商売にはならないわね。そんな売れないジュート・バックなんて、作っていたらダメよ。」
◎オバチャン1:「あのー、アタシたちまだ、VVKで何を生産するか決めていないんですけど、アタシたちがもし縫製の研修を受けたいと言ったら、そんな研修をしてくれるところをご存じですか?」
■水戸黄門:「ちょっと待て。今からワシが4つのタイプの縫製の研修の話をするが、聞きたいか?」
◇VVKオバチャン一同:「聞きたい、聞きたい。」
■水戸黄門:「よいか、おまえさんたち、よく縫製の研修、縫製の研修というが、ラマ・マダムのジュート・バックの話をもう一度思い出してごらん。どういう店を持つかによって、縫製の研修は異なってくるのじゃ。まず2つのタイプの研修じゃ。おまえさんたちが、小さな個人レベルの仕立屋を開くとする。その場合だって、2つのタイプの研修がいるのじゃ。1つは日雇い労働者として、その仕立屋で、主人の言うとおり、ミシンを使い、布を切り、言われただけの仕事をするタイプじゃ。そういうタイプの研修は、ただミシンを覚えるだけでよい。もう1つは、仕立屋の主人じゃ。小さな仕立屋の主人といえども、ミシンを使えるだけではダメじゃ。他の仕立屋との競争に勝っていかねばならんし、店の維持費も労働者の労賃も払っていかねばならん、“経営”という研修もいるのじゃ。そもそもこのタイプは、個人レベルじゃから、何もVVKでやら
んでもいいことなのじゃ。ここまで分かったかの?」
○VVKオバチャン一同:「ふーん、そうだねえ。他の店との競争に勝つには、仕立て代を安くするしかないわねえ。似たようなレベルの仕立屋がいっぱいあるしねえ。」
■水戸黄門:「それでは、残りの2つのタイプの縫製の研修じゃ。一つは、個人レベルではなくて、工場のように大勢が一斉にミシンを使い、大量の注文をさばいてゆく、という方法じゃ。これなら、VVKのみんなが一斉にミシンの使い方を習い、ミシンを買って、大きな店からの注文を受けることになる。まあ規模は大きいが、前の例の労働者と同じじゃな。デザインも布も、すべて発注元の大きな店任せで、労働者は、言われた通りに縫っておればいいだけじゃ。これはVVKで共同で運営するという手はあるな。それでも、競争に勝つためには、大きな店から安い価格で大量に注文をいつも受けておらねばならんから、大変じゃ。ミシンの使い方を習うだけの研修ではダメじゃな。さて、最後のタイプは、VVKで工場を運営し、デザインも自ら手がけ、独自のブランドをつくり、商品を開発し、生産してゆくタイプじゃ。これは、単にミシンを使えるようになるだけの研修じゃダメなことはみんなもよくわかるじゃろう?さあ、おまえさんたち、今ワシが言った4つのタイプで、一体どのタイプの縫製の研修がしたいのか、言ってごらん。」
○VVKオバチャン一同:ガヤガヤと相談
◎オバチャン1「アタシら、そこまで考えて縫製の研修が受けたいって言っていませんでした。」
▼オバチャン2:「アタシは、VVKで独自の商品を開発するっていう最後のタイプがいいわあ。でも、VVKで何を作ってゆくかって、もう少し考える時間がほしいわ。それでもいいかしら。」
生産者・消費者連携ミーティングは、スタートしたのだが、今後、オバチャンたちが独自ブランドを開発してゆく道のりは、まだまだ遠い!
~VVK 代表オバチャンの涙 「どうして私ばっかり、VVK の仕事をしているの!?」~
VVKによるプロジェクト事務所管理が着々と進んでいるが、その実態は・・
プロジェクト事務所に必要な物品はすべて、予算を自ら作成し、購入し、その在庫管理をVVKが担うことになっている。文房具や掃除道具など消耗品を買い、その在庫管理表を毎月更新してゆく、机や椅子など、生産・物流センター設立準備のための事務機器を購入し、それも毎月、在庫管理をしてゆく、など今まで全くやったことのないオバチャンたち。扱う金額も大きいし、管理してゆくのはとっても大変。それに、毎月何度もプロジェクト事務所にやってきて、足りない物を購入したり、領収書や見積書をきちんとそろえたり、金銭出納簿、在庫管理表を更新したり、と慣れない仕事量はとても多い。なんだかんだとオバチャンたちは、VVK代表のラウランマにすべてこうした責任を押しつけており、ラウランマの怒りは爆発。ある日、たまたまプロジェクト事務所に向かう車の中で、プロマネと2 人きりになったラウランマは、一気に怒りを爆発させる。
■ラウランマ:「もうーアタシ、こんな仕事が多いのイヤ―。VVKのみんなのためだ、将来の生産物流センターのためだって、がんばって備品の購入とか、管理とかやってきたけど、この2 ヶ月誰も手伝ってくれないのー。どーしてアタシだけ、やらなくちゃいけないのー!??」
△プロマネ:「わかるわ、わかるわ。だいたいねえ、みんなずるいよねえ。ラウランマ1 人に押しつけちゃって。もうプロジェクト事務所の仕事するのやめちゃいなよ。」
■ラウランマ:「えっ?備品の購入とか管理とかしなくていいの?だってそうしたらプロマネ困るんじゃないの?プロジェクト事務所はどうなっちゃうの?」
△プロマネ:「もーいいって、仕事しなくて。アンタ1 人で、出来ないわけでしょ?大事なのはVVKのメンバーSHGが協力して、プロジェクト事務所を運営してゆくことでしょ?アンタ1 人で苦労することないって。仕事が遅れたっていいのよ。アタシは全然気にしないわ。みんなで仕事を分担するために、アンタが仕事をしない、ってことも大事なのよ。」
■ラウランマ:「そうねえ、アタシちょっと月末から実家に戻るから、その間、仕事止まるけど、いいわよねえ。」
△プロマネ:「いいって、いいって。休みなさいよ。その代わり、他のメンバーがやるようになるから。」
と、まずはラウランマの怒りを静めて、11 月末のVVK定例ミーティング。
◎ラマラジュー(ソムニード・スタッフ):「あの、月末には、ソムニードとVVKで一緒に在庫管理表をチェックする、ということになっていましたけど、在庫管理表を見せてください。」
◆オバチャン1:「えーっと、えーっと、在庫管理表はどこだっけ?」
○オバチャン2:「ラウランマしかわからないよ。今日、彼女、実家に戻ってミーティング来てないからどこに在庫管理表があるか、探さないと。」
▼オバチャン3:「そんな、ロッカーの中にあるはずよ。今、アタシ探してくるわ。」
10 分経過。在庫管理表が見つかる。
▼オバチャン3:「えーっとこれが在庫表です。ラマラジューさん見てください。」
在庫管理表をチェックするラマラジュー。10 月の在庫管理表は記入されていたが、消耗品のみで、新たに購入した机や椅子、ロッカーな
どの事務機器は在庫管理表すら作られていなかった。しかも、在庫管理表には、ラウランマの署名があるだけで、他のどのVVKメンバーも表を確認した形跡はナシ。
△プロマネ:(在庫管理表をにらみながら)「あーそう、よーくわかったわ。アンタたち、プロジェクト事務所の管理はしたくないわけね。ラウランマばかりの署名があるじゃない?VVKって一体何なの?」
▼オバチャン一同:「えーっと7つのSHGによる連合体です。」
△プロマネ:「アンタたち、在庫管理も7つのSHGで共同でやるって言ってなかった?結局、ラウランマしか、プロジェクト事務所の管理してないじゃない。アンタたちやる気あるわけ?別にいいのよ、ソムニードは、ラウランマとだけ仕事しても。」
郊外のSHGのメンバー全員と1,2 名の市内のSHGメンバーだけは真っ青になってプロマネの話を聞いている。しかし、多くの市内SHGのメンバーは、どうして自分たちが怒られているのか全くわからない様子。
◎オバチャン1:「あのーアタシたち、ラウランマはいないけど、今から在庫管理表を更新します。」
△プロマネ:「いつまでにやるのか期限を言ってほしいわね。」
○オバチャン2:「アタシともう1 人で、在庫管理表を仕上げます。12 月5 日までには必ずやります。」
VVKのオバチャンの中には、この事業がどれだけ自分たちに利益をもたらすか、十分理解しているオバチャンたちとそうでないオバチャンがはっきり分かれてきた。郊外にある2つのSHGメンバーは、毎回VVKの内容や研修内容を共有しており、毎月1 度のプロジェクト事務所モニタリングも必ずメンバーが事務所にやってきている。プロマネに怒られて一番に、真っ青になったのはこの2つのグループメンバーたちであった。しかし、市内のSHGメンバーの多くは、プロジェクト事務所のモニタリングにも来ず、どうして在庫管理表をラウランマ1人やっていることがそんなにいけないことなのか、全く理解できない。VVKでSHGの問題を解決しようと、月別SHGミーティングをVVKでモニタリングする、と決めても代表者を決して、他のグループのミーティングに送ってこない。この差は10 月、11 月でさらに大きくなってきている。さてSHG間でこんなに差が出てきたVVK、一体どうなる?!

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