まちスポ通信 第18号 まちスポのネットワークを全国に広げよう!

In 806プロジェクト通信 飛騨高山 by master


1月27・28日、全国まちスポ交流会を高山市の勤労青少年ホームにて開催いたしました。オルタナ編集長の森摂氏からソーシャルビジネス、ぎふNPOセンターの事務局長原美智子氏から活動中のハチドリ基金の事例と仕組みについてお話をお聞きしました。このほかワークショップを挟んで実質的な活動につながるネットワークのあり方について学びました。総勢40名。全国交流会の企画運営を取り仕切ったのは、高山のまちスポスタッフ5人でした。

高山の商業施設フレスポ誕生以降、大和リース(株)が各地域にオープンまたはリニュアルしている商業施設があるのですが、その施設内に「まちスポ」が次々と誕生しています。この誕生に、まちスポの先駆けとなった高山のまちづくりスポットが大きな力を発揮しているのは言うまでもありません。各地域のNPOを探しだす仕事も高山のまちスポが中心になって引き受けています。そのため田辺事務局長は1年ほど前から全国を飛び回っています。その地域とは、千葉県千葉市稲毛区、兵庫県神戸市、神奈川県茅ケ崎市、佐賀県鳥栖市、そして北海道恵庭市です。

集合写真
そうしてできた各地のまちスポが一堂に会したのです。NPO側からの参加者は9名、高山は地元の理事を含めて9名。その他は大和リースの社員という構成でした。社員の中には、各地のNPO理事もいるのですが、そうでない社員もいました。

さて、27日当日です。実は12時半からまちスポ飛騨高山で40分の間、大和リース(株)代表取締役社長の森田俊作氏から共創社会の話をお聞きしました。翌日の役員会があるので、参加できないということでしたが、前日の夕方にどうしても一言思いを語りたいと、高山まで来られ、急きょ交流会の始まる前に時間を設けたのです。森田氏の話を乱暴にまとめると企業、行政、大学、NPOが、お互いの境界を越えて共に新しい価値をつくる時代になっている。CSRより共創社会であるというお考えをお聞きしました。自分がNPOに興味を持ったのは20年前ドラッカーの本を読んでからだということでした。まちスポを始める前からNPOに関心を持っていたのです。

オルタナ講義
1時半からは場所を移り、ソーシャルビジネスについての森氏から講義を受けました。この講義には高山市の市民活動推進課職員二人も参加してくださいました。いろいろ難しい言葉が続出。すべてを理解できたわけではありませんが、一番印象に残っていることが、二つありました。
日経新聞が取り上げない産業が農林漁業である。しかしソーシャルビジネスを取り扱っていると、どうしてもそちらの方に目が行ってしまう。ソーシャルビジネスとは持続可能なビジネス。もう一つは、オープンイノベーションという言葉。これは先の森田社長の境界を越えるということと似ているのですが、違った人々とオープンに議論をすることで社会の課題を解決していこうということ。そういう場や機会を設けることが大事で、今各地で動きが始まってきている。まちスポはまさにそのような動きを仕掛ける場となっていると思いました。

その講義の後は、参加者の交流が始まりました。2時間ほどかけてそれぞれの団体紹介や、これまで・これから取り組んでいく事業の紹介をし意見交換を行いました。

懇親会
一日目の最後はお決まりの懇親会。NPOが集まるとよくやっているA4の紙を使った自己紹介を全員の前で発表しました。ここで私が驚いたことがありました。大和リースの社員5、6人ほどから、なんとNPOの理事になりたい、代表になりたいという声が上がったことでした。2年前はどちらかというと敬遠していたように見えた人たちです。お酒も入っているので調子に乗ったこともあるでしょうが、この変化は驚きでした。すっかりNPOマインドになっているのです。彼らが口にしたことは、みんな自分のNPO組織を愛していることが分かったというものでした。企業人にまちスポにかかわることは、楽しいということを実感してもらえたことが嬉しい出来事でした。

翌日は、ハチドリ基金の事例紹介と仕組みを勉強して、自分たちのネットワークを考えました。たくさんの意見がでましたが、一例をあげると以下のようなものです。
各地域との実質的な交流、そのことによって各地域の活性化につなげたい。大和リースだけに頼るのではなく自立を模索しよう。大和リースの社員を短期インターンとして受け入れよう。重役だけでなく一般社員も関われるようにしたい。共通のテーマを持って各地域の特質を活かした活動をしていきたい。まちスポ・ジャパンツアーなども面白い等多数の意見が出てきました。

グループワーク
個々には反省すべきこともありましたが、親交も深まり全体の評価としては、上出来の第一回全国まちスポ交流会でした。すべてを自分たちで作り上げた高山のまちスポスタッフの活躍を誇りにしたい二日間でした。