2015 冬募金 「復興も、より良い環境も、わたしたちの手で」 自ら動き始めたネパールの人々を応援する

In 4 キャンペーン, 401募集中のキャンペーン by master


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2015年4月25日、ネパールを襲った大地震。
ムラのミライは、緊急の物資配布に続いて、大きな国際機関や政府からの援助が届いていない地域に絞って復興支援をおこなっています。その一方で、地震発生前から実施していた環境教育のプロジェクトを再開しました。
被災の爪痕も大きい今のネパールで、環境教育・環境保全のプロジェクトをすぐに再開する必要があるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「復興も、より良い環境づくりも、政府まかせにするのではなく、外からの援助を待つのではなく、私たちネパールに住む市民がひっぱっていくんだ!そのことに気づかされたプロジェクトを、こつこつ続けてきたプロジェクトを再開しなければ!」
みずからも被災した経験を経てプロジェクトの意味を再確認したネパール人スタッフの思いが、活動再開を決意させてくれました・・・あなたの応援で、さらに前へと進めてください。
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地震、そして・・・
再開したプロジェクトを応援してください ご寄付のお願い
募金の目標額と使途 New! 今までにお寄せ頂いた募金額と目標達成度を掲載しました
これまでの活動 成果と今後のチャレンジ New! 行動し始めたネパールの先生たちのビデオメッセージを掲載しました

地震、そして・・・

被災しながらも、プロジェクト再開を決意

ネパール 仮設住宅  ネパール 支援物資配布
2015年4月25日、ネパールで起こった地震。ムラのミライと、現地パートナー団体ソムニードネパールのスタッフたちは、被災しながらも、地震発生の翌日から、友人・知人の安否確認や緊急支援に駆け回りました。幸い、スタッフは家に大きなダメージを受けることもなく、6月はじめには生活も元に戻り始めました。地震発生前に実施していた環境教育のプロジェクトで一緒に活動してきた学校の多くも、壊れなかった校舎や仮設校舎を使って、授業を再開し始めました。プロジェクトオフィサーのディベンドラは、ムラのミライとのプロジェクト以外にも、地元でのまちづくりやチャリティ活動などを引っ張ってきた、地元の新しいリーダー的存在。人望が厚い彼には、多方面から復興支援の要請が寄せられ続けています。そんな支援の要請に後ろ髪を引かれる思いを抱えながらも、ディベンドラは「プロジェクトを再開しよう。このプロジェクトを続けていかないといけない」と決意しました。

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政府がしないなら、市民の力で

ネパール 日本視察

日本視察で、岐阜の清流に触れたディベンドラ

ディベンドラがプロジェクト再開を決めた理由。ひとつは、ネパール政府の頼りなさ。カトマンズでは、ここ数十年に農村からの移住が急速に進み、溢れ上がる人口に伴い急増するゴミの処理に、行政がついていけなくなっていました。そこで、ムラのミライやソムニード・ネパールは、地元に住む人たち自身の手で、ゴミ処理のシステムをつくるためのサポートを始めたのです。行政システムは、地震があったからといって急には変わらない。そして、人々の生活スタイルも変わらない。10月には、ネパール歴の1年で最大のお祭り・ダサインがあり、日本のお正月のように親族が集まったりして賑やかに祝われました。当然、消費が増え、ゴミも増えます。カトマンズで出るゴミの9割は家庭ゴミであるということを踏まえても、カトマンズの人々がゴミや汚れた川に悩まされない生活をつくるためには、地元住民たち自身のアクションが今こそ大事だと考えたのです。

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ネパール 生徒たちと

生徒たちに話しかける時の顔は「やさしい近所のおじちゃん」モード?

学校から始まった、3年間の活動の積み重ね

ネパール 環境教育

初めての「体験型」授業。川の上流で、生き物や水質を調べました

プロジェクト再開を決めた二つ目の理由は、これまでの活動の積み重ねです。2012年から、学校を出発点に始めた環境教育と川の浄化のプロジェクト。この活動は、地元の人であるディベンドラの「子どもの頃に泳いでいたきれいなバグマティ川を取り戻したい」という想いから始まったものです。バグマティ川は、カトマンズ盆地における生活用水の主な水源で、また、地元の人々が沐浴をしたり亡くなった人の遺灰をながしたりすることから、「聖なる川」と呼ばれる大切な川。ところが、多くの地元住民はバグマティ川とのつながりを失いつつありました。例えば、活動に参加した学校の先生・子どもたちの多くは、それまで一度も川に入ったことがなかったり、汚れている川の現状についてまったく知らなかったり・・・。ところが、丸1日かけて川巡りをし、全身でバグマティ川を体感・観察するという研修を通して、「川が汚れてしまったのは、自分たちの責任だ」と口にするようになりました。そして、そういう体験を経て、学校でのゴミ分別回収などの取り組みが生まれ始めていました。2015年春には、先生・生徒たちの学びの過程や、学校で生まれたアクションをまとめた環境副読本「Bagmati ji We Learn and Act With the Bagmati River」を発行。この環境副読本、ディベンドラ曰く「バグマティ川だけでなく、ネパールのどんな地域のどんな川を取り上げても使える教材。自分たちの地域にある川を、歩いて、触って、観察して・・・。それを振り返ることによって、地域の環境問題について何ができるか考える。このやり方は、全国、全世界のどこでもできること。」 プロジェクトをきっかけに動き始めたネパールの人たちのアクションをもっと後押ししたい。そんな思いで、プロジェクト再開を決定したのでした。

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ネパール 副読本

環境教育用の副読本「バグマティさん バグマティ川に学び、そして行動する」

地震後にも続く、先生たちの新しいアクション

ネパール 仮設校舎

仮設校舎で授業を再開

プロジェクト再開。ソムニード・ネパールのスタッフたちは、6月上旬から、環境副読本を配布するため、学校を駆け回りました。9月までには、41校にネパール語版・英語版合わせて4,000冊以上を配布。スタッフの動きに応えるように、8月と9月に実施した「副読本の活用法を考える研修」には、のべ47人の先生たちが参加しました。中には、副読本を使った授業をすでに実施し、生徒たちの感想文を持ってきてくれた先生もいました。「この本は、私たちにごみや排水を川に捨てないこと、バグマティ川に対する責任と、川の保全について教えてくれます。今は川に住む魚や虫以上に、川にはプラスチックと非分解性の肥料があります。私たちのバグマティ川を保全し、世界中の人々に知ってもらいたいです。」「バグマティ川は私たちの遺産で、保全していかなければならない。もしバグマティ川の状態が悪化したら、私たちの健康も悪化してしまいます。」(生徒の感想文) また「これは学校だけではなく、家庭や近所の人たちなど、地域全体で取り組まないといけない課題だ」と気づき、地域の人を対象とした研修を企画する先生も現れ、地震後も続いています。8月には、カトマンズの北東部にあるMartyr’s Memorial Parkという公園の運営に携わるメンバーを対象としたゴミ分別研修に、ディベンドラたちが講師として招かれるなど、新しいアクションが引き続き生まれています。今後は、こういった学校外の人たちを対象とした研修や、地域全体でのゴミ分別回収などの取り組みをサポートしていきます。

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ネパール 学校でのゴミ拾い活動

まずは学校の敷地内から 生徒たちのゴミ拾い活動が始まった

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再開したプロジェクトを応援してください ご寄付のお願い

ムラのミライでは、ネパールで再開したプロジェクトのための活動資金を募っています。
みなさまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

クレジットカード・コンビニ決済

下記よりお手続きください(画像をクリックするとCANPANという決済代行ウェブサイトに切り替わります)

ムラのミライ冬募金 カード・コンビニ決済画面へ

郵便振替

口座番号:00880-0-23671
加入者名:ムラのミライ
※通信欄に「冬募金」とご記入ください。

銀行振り込み

十六銀行 高山駅前支店
普通口座 1246276
口座名義 特定非営利活動法人ムラのミライ 代表理事 中田豊一
※依頼人を入力いただく際に、一般寄付と区別するため冒頭に“WI”をご入力ください。
例)NPムラノミライ

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募金の目標額と使途

冬募金の募集期間 2015年12月5日から2016年2月29日
目標額 200万円
2016年1月26日までに・・・ 53万426円のご支援が集まっています! 目標達成度 26.2%
集まった募金は、いつ・何に・どう使うのか
ご協力くださった募金は、2016年4月から翌2017年3月までの間にネパールで実施する環境教育プログラムの経費として使わせていただきます。
具体的には、
川を体験する授業で使う備品や消耗品の購入=約4,000円で、ネパールの小学生40人に水質検査キットや調査用文具などを提供することができます。
「ゴミレンジャー」育成研修の実施=約20,000円で、「川をキレイにするために、家庭でできるゴミ・排水処理」の研修を1回実施することができます。
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これまでの活動 成果と今後のチャレンジ

2013年より開始したこのプロジェクトでは、「バグマティ川の浄化と環境教育で、地域のつながりを取り戻す」と題し、首都カトマンズを流れるバグマティ川の水質汚染を改善していくため、地域の学校をまきこんだ環境教育をすすめてきました。
プロジェクトの概要・成果(2013年次報告書:プロジェクト概要特集ページを見る
プロジェクトの概要・成果(2014年次報告書:プロジェクト概要特集ページを見る
現地からの最新情報を見る

動画で見るプロジェクトの様子 2014/06/10 私のバグマティ川 今と未来

 

カトマンズの今とゴミ問題

ネパールでは、9月に公布された新憲法の内容を巡る抗議活動により、インドとの国境が事実上封鎖され、物流が滞っています。特にカトマンズでの生活に大きな影響を与えているのが、ガソリンやガスといった燃料の不足。ネパール国内では石油製品の供給量は常時の25%程度(在ネパール日本大使館からの情報)といわれており、カトマンズでは、ガスの代わりに薪で調理する家庭や飲食店が増え、公共交通機関の本数も減り、バスの屋根に乗って移動する人々の姿も見られます。
また、この燃油不足の影響は、ゴミ回収にも及んでいます。

ゴミ回収に関する記事はこちら(カトマンズ・ポスト/2015年11月25日の記事)
「カトマンズ市内では、ゴミ回収車を動かすために、1日あたり3,000Lのディーゼルと500Lのガソリンが必要ですが、現在は燃料が十分に供給されていません。そのため、回収されずに残されたゴミが町中に散乱しています。」(記事要約)

先生たちのビデオ・インタビュー

12月中旬、2012年からムラのミライの研修に参加し、2014年には訪日プログラム(※)に参加した環境教育担当の先生たちへのインタビューを行いました。
地震や燃油不足で学校運営が難しくなりながらも、活動を続ける先生。「学校外へも取り組みを広げていきたい」と、近所の女性たちを巻き込んだ活動を始めた先生。そんな先生たちの声をご紹介します。

※訪日プログラム:名古屋・岐阜にて、川などの環境保全活動を行う市民グループや企業等の取り組みを視察するプログラム。プロジェクト通信第15号「ネパール政府の本気 Vs.ネパール市民の本気」を参照。

スミ先生:元アイレンズ・イングリッシュ・セカンダリー・スクール校長(現在は新しく農業学校を始めるための準備中)

研修を受けた先生たちのなかでも、ひときわ早く、多くの活動を実施してきたスミ先生。訪日プログラムで出会った市民グループの話を聞き、「学校だけでなく地域の女性たちへも、川の浄化活動を広げていきたい」と考えました。その第一歩として、今年の8月、自ら運営に携わっている国立公園(National Martyrs and Peace Park)にて、近隣地域の住民ボランティア40人を集め、ゴミ分別や苗床つくりの研修を行いました。その後、公園の敷地内で研修参加者と一緒に苗床や花壇をつくり、現在は、彼らがボランティアで水やりなどを続けています。今後は、この40人がリーダーとしてグループを形成し、公園外へ活動を普及していったり、苗木の販売によってこのボランティアグループの収入を生み出して活動資金にする仕組みをつくっていきたい、と考えているそうです。

ゴビンダ先生:スウォルナ・シクチャ・セカンダリー・スクール校長

ゴビンダ先生は、ムラのミライの研修や訪日プログラムで得た知識・経験を、学校のエコ・ネイチャー・クラブの活動に活かしています。6年生から10年生(日本の高校1年生にあたる)の13人のメンバーから成るエコクラブの主な活動は、学校の清掃と花壇の手入れ。日本でリサイクルセンター訪問などを通してゴミ分別について学んだゴビンダ先生は、帰国後、校内の一角に山積みになっていたゴミを生徒たちと一緒に分別し、回収業者に販売することを始めました。その売り上げは、エコクラブの資金として貯めて、花壇の柵を新しくしたり苗木の購入などに充てています。
そんなゴビンダ先生が最近困っていること。それは、燃油不足によりゴミ回収車に払う料金が高騰したため、回収車を呼べずにおり、ゴミが学校の敷地内に溜まっていること。それでも、校内の清掃やゴミ分別は続けていて、燃油問題が解決しだい回収してもらえるように保管してあります。燃油問題はスクールバスの運行にも影響していて、今は2台あるバスのうち1台だけ、1日6往復だったところを4往復に減らして運行しています。

カルナ先生:マウント・ユラール・ティーチング・アカデミー教員

カルナ先生がムラのミライから環境副読本(※1)を受け取った数日後に、地震が発生しました。その後、学校は約1か月閉校し、5月下旬に授業を再開しました。彼女は現在、6~8年生(日本の中学2年生にあたる)を対象に、毎週、副読本を活用しながら環境教育の授業を行っています。授業をするなかで、生徒から「近所のバグマティ川を見に行きたい」という要望が出て、8月に、川を観察するハイキングに出かけました。これまで、ムラのミライのサポートを受けて実施してきた「モデル・レッスン(※2)」では、カトマンズ盆地の北から南までバスに乗って川を下りましたが、カルナ先生が独自に企画したハイキングでは、学校をスタートに5kmほど歩き、普段生徒たちが生活している地域をじっくり観察しました。生徒たちは、川に入って生き物の観察をしたり、近くのお寺を訪問したりと満喫しました。そしてその後、生徒たちに嬉しい変化が・・・。「休みの日に川に遊びに行ったよ!」「家族にゴミのポイ捨てをしないように説得してるんだ。」などという報告をしてくれるようになったと、カルナ先生は言います。

※1 環境副読本:ムラのミライの研修を受けた先生たちが中心となり、研修で学んだことや生徒と一緒に取り組んだことをもとに、バグマティ川周辺の環境保護についてまとめた教材。タイトルは「Bagmati ji: We Learn and Act With the Bagmati River」
※2 モデル・レッスン:プロジェクト通信第7号「モデル・レッスン始動!~慌てふためくレッスン初日~」を参照。