第7号 「モデル・レッスン始動!~慌てふためくレッスン初日~」 (2013年12月11日発行)

In 601プロジェクト通信 ネパール「バグマティ川再生 でこぼこ通信」 by master

 

目次

1.いよいよ始まるモデル・レッスン
2.朝から前途多難か!!? モデル・レッスン第1校目:オンバジュラ公立学校
3.モデル・レッスンはソムニード(現ムラのミライ)の研修?
4.指示待ちのクマール先生と、慌てるディベンドラと私
5.そしてようやく次の観測地点へ
6.ソムニードの今日のミッションとは?
7.自分たちもまるで同じ
8.終わりに

2013年8月。
ゴミ処理・リサイクルの専門家・ハギさんによる研修が終わった後、ソムニードネパールスタッフは日本を訪れた。

本プロジェクトの日本国内研修とソムニード20周年記念事業の両方がみっちり詰まった超過密スケジュールも、38.7度のうだるような日本の暑さをもモノともせず、ソムニードスタッフは活発に動き回った。
美しく雄大な長良川や、一度は汚染され市民の力で美しい川を取り戻したという歴史を持つ源兵衛川(静岡)や淀川(大阪)を訪問し、近未来のバグマティ川を想像してみた。聖なるバグマティ川もいつの日か近いうちに、子供たちが川の中で遊べるように、そして子供や大人全ての人がバグマティ川へ愛情を感じるようになる日がくることを願った。
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そして9月。
ハギさんの左足のギプスが漸く日本でとれるころ、ソムニードネパール事務所では研修生によるモデル・レッスン初日に向けての準備が行われていた。

モデル・レッスンとは、ソムニードの研修を受けてきた小中学校の教育担当の先生たちが、今度はクラスの子供たちをバグマティ川に連れて行くという課外授業のことである。
そしてこの課外授業が、ゆくゆくは地域における「モデル」授業(レッスン)として近隣地区の学校にも広まっていくことを期待し、「モデル・レッスン」と呼んでいる。

果たして研修生は、将来の「モデル・レッスン」と呼ばれるにふさわしい課外授業を、無事実施することができるのだろうか。
また、
果たしてソムニードはこの研修生による課外授業を、陰ながらうまくサポートすることができるのだろうか。

1.いよいよ始まるモデル・レッスン

9月初旬、過去9回の研修に欠かさず参加してきた研修生一同が集合した。
いよいよモデル・レッスン開始ということで、モデル・レッスンの日程調整、及び安全確保のための注意事項再確認など、事前準備としてのオリエンテーションが行われた。
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モデル・レッスン予定日の1週間前までに、授業のデザインシート(モデル・レッスンの目的や当日の行動計画表などを含む、詳細に練られた資料)の提出や、当日までに安全確保のオリエンテーションをクラスで行う、そして保護者にも参加を呼びかけるといった、研修生とソムニードの間でのルール確認を行った。これらのルールを守り条件を満たした学校のみ、ソムニードがモデル・レッスンに同行し、必要に応じてサポートするということも伝えられた。

モデル・レッスン初日の実施校として名乗りをあげたのがオンバジュラ公立学校の環境教育担当のクマール先生だ。
オリエンテーションの日から1週間後の9月11日に実施されることとなった。

モデル・レッスン予定日の数日前、ソムニードのファシリテーター和田から、スタッフに一言。

和田 「ディベンドラウジャール、そしてショウコ。9月11日は残念ながら私は参加できないから、モデル・レッスン初日は君らに任せた。」
私 「・・・!!・・・和田さん不在の初日・・・$%&!!?」(目を丸くする私)
ウジャール 「・・・・・・」(ありゃー、どうしようというちょっと困った顔)
ディベンドラ 「・・・・・・」(軽くずっこけるジェスチャーをしつつも)「イッツオッケー(大丈夫です)、和田さん。安心してください。」
私  (心の中で)「ディベンドラさん、今軽くずっこける真似したくせに、イッツオッケーっていってる。大丈夫かしら。くぅ~不安!」
当日、一体どうなるかわからないし、何かあった時にうまく切り抜けられるだろうか、、と自問する私。

「・・・でも、大丈夫!モデル・レッスンは先生が行う授業で、ソムニードはあくまでもモニタリング参加。何かあってもディベンドラもいるし!なんとかなる!!に、違いない。いや、そうさせてみせる!」(でも弱気)

・・・気分は少しだけ「はじめてのおつかい」な私だ。
あまり心配しても仕方がないので、ドーンとした気持ちで構えることにした。

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2.朝から前途多難か!!? モデル・レッスン第1校目:オンバジュラ公立学校

 

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2013年9月11日。
この日は朝から晴天。
澄み渡る青空で清々しい朝の空気が肌に気持ちいい。
絶好のモデル・レッスン日和だ。

当日の朝。
集合場所に行くために車で私をピックアップしてくれたディベンドラ。
私が車に乗り込むやいなや、ディベンドラはこういった。

ディベンドラ 「ショウコさ~ん。今朝5時からお腹の絶不調で目が覚めてしまったよ~。」
私 「・・・えーっっ!!?? 本当に?大丈夫?しかも朝の5時から?」

「腹痛?もしかして和田さん不在でナーバスになっているとか?疲れが蓄積しているのかしら?」といろんな憶測が私のマインドを支配。
確かにいつも優しげな笑顔のディベンドラの顔が青白く、明らかに体調不良の顔でハンドルを握っている。

私 「お腹の体調不良とは・・・。和田さんも不在なのに、ディベンドラさんまで体調不良って・・・どうしよどうしよ!!モデル・レッスンの途中で病院に運ばれたりしないかしら・・・。」
座席で慌てる私。

ディベンドラ 「大丈夫、イッツオッケー、ショウコさん。」
私 「イッツオッケーとかいっても、顔が全然オッケーじゃない~!」
車内が少しシーンとした。

和田さん不在、そしてディベンドラもモデル・レッスンの途中で体調が悪化するかもしれないという最悪の状況が脳裏をよぎったが、その悪い妄想を完全に無視し、彼の「大丈夫」という言葉を信じるしかなかった。
そして、体調にも気を遣いつつ、私たちは集合場所へと向かった。

「午前7時頃に集合。参加者が揃い次第バグマティ川の上流スンダリジャルに向かう予定」とクマール先生から聞かされていたソムニードスタッフ。
「午前7時に集合?そんなに早くに集まれるのか?」と思っていた私だが、やはりここはビスターレな国ネパール。集合地点からスンダリジャルへ向けて出発した時間は結局1時間後の午前8時過ぎであった。40人ほどの生徒たちと10人ほどの保護者が集合した。

今回はソムニードの研修ではなく、研修生が自らの意思でクラスの生徒とその保護者を招待してバグマティ川に連れて行く課外授業だ。
集合時間やどこの場所で何をするかといった授業の中味は全て先生に委ねられている。
午前7時の集合予定が8時にずれこみ、その結果、後ろの予定に影響が出たとしても、それは先生が臨機応変に対応するしかない。
予定は未定。全部が全部予定通りにいくはずもないのだからとは思いつつも、少し先が心配な私であった。

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3.モデル・レッスンはソムニードの研修?

スンダリジャルでの軽食を終え、生徒とその保護者がスンダリジャルの観察地点近くに到着したのは結局9時頃であった。
段々と日が高くなり日差しも強くなってくる時間帯である。

さて、どのように授業をすすめていくのだろうと観察するわたしの視線の先はクマール先生。
ところが、逆にクマール先生からの視線を感じるソムニードスタッフ。

ディベンドラ 「クマール先生、そろそろ始めていっていいと思いますよ。
・・・・。
始めましょう。」
クマール先生 「はい。わかりました。」
ディベンドラ  「まず生徒さんに輪になって並んでもらったらどうですか?今日の授業の趣旨を生徒さんは理解していますか?必要があれば、もう一度ここで確認してみてはどうですか」

そして、ようやく動き始めるクマール先生。

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私 「ディベンドラさん。今、クマール先生、ソムニードからの指示を待っていましたよね・・・。」
ディベンドラ 「・・・・・・・。 」(ちょっと苦笑)
私  「ディベンドラさんが何もいわなければ、これ、今もまだ進んでいなかったですよね。きっと」
ディベンドラ  「・・・(少し困った顔をみせながらも)まぁ、大丈夫でしょう、多分」

「誰が主体のモデル・レッスンなのか?」という疑問が一瞬わたしの頭をよぎった。
しかし、モデル・レッスンは開始したばかり。
取り敢えずは様子をみることにした。

クマール先生からモデル・レッスンの趣旨、訪問先、観察の仕方、安全の確保について生徒と保護者へ一通り説明があった。
ところどころディベンドラが、補足する。

ディベンドラ 「みなさん、まわりをみてください。そして足元をみてください。何がみえますか?」
生徒         「山!」「空!」「牛!」・・・「草!」
ディベンドラ  「そうですね。今から行く川の観測地点では、今みなさんが挙げたような、頭上から足元までにあるもの、みえるもの、気づいたこと全てを、配布した記録シートに残してくださいね。」
といった具合に、クマール先生を助ける。

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生徒たちには、ソムニードが準備したモデル・レッスンバッグが配布された。

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配布された簡易水質検査キットの取扱説明書をその場で読み始めること1時間。

時刻は既に午前10時過ぎ。
日除けになる場所もない青空教室。
あまりに厳しい日差しに、参加した保護者が日傘で生徒たちに日陰を提供している。

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「あ~暑い、、集合時間の7時から既に3時間も経過したのに、まだ観察地点に到着できない、、。長い道のりだわ。「段取り」っていうのが無いのよね~ここには。いつ出発できるのかしら・・・。はぁ・・・。」
と、一人思う日本人の私であった。

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4.指示待ちのクマール先生と、慌てるディベンドラと私

そして午前10時半。
ようやく一つ目のバグマティ川観測地点・スンダリジャルに到着した。

ザーッと大量の水が流れる音がまず耳に飛び込んできた。
雨季のバグマティ川に豊富な水が溢れ出す。
まるで滝がすぐ側にあるかのような音だ。
耳から聞こえる水の音、目から入ってくる水の量に、自然の「生」の力を感じる。

生命の源だ。

数カ月ぶりに訪れた9月のスンダリジャルは、雨季に入る直前の乾季のスンダリジャル(6月ころ)とはまるで異なってみえた。
豊富な水量と力強い水の音、そして河岸の植物の緑も映えたこの美しい景色に、生徒や保護者の顔が笑顔になる。
その笑顔をみただけでも、生徒と保護者をバグマティ川に連れてきた価値があったと感じた。

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ソムニードの研修で訪れた乾季のバグマティ川には、研修生らが腰を下ろして座れるような場所があった。
しかし、雨季のバグマティ川ではその腰を下ろした場所は川の中。
従って、前回経験したことを全く同じようにするわけにはいかなくなってしまった。

想像以上に豊富に流れるバグマティ川で、安全に観察を行うためにはどう生徒を誘導すべきなのかをその場で瞬時に考え、判断しなければいけない。
そこはクマール先生が考えるべきことだ。
クマール先生の授業なのだから。

しかし、なんとなくモタつくクマール先生。
どうすれば一番効果的に、生徒の安全を確保しながらも時間内に観察することができるのか。答えは明示されていないから自分の頭で考えるしかない。
ファシリテーターの和田もいなければ、ディベンドラや私に名案はない。

それでも指示待ちの姿勢を崩さないクマール先生にしびれを切らした私とディベンドラ。
40人の子供たちと10人ほどの保護者もクマール先生からの指示待ちだ。

私 「ディベンドラさん、どうしましょう。あれほどソムニードの研修で、『生徒一人一人にやるべきことを指示しなければ、受身の姿勢の生徒が出てしまう』と強調したのに、そのアドバイスが全然活かしきれていませんよ。クマール先生を手伝いましょう。
さもなくば、このまま時間だけが過ぎてしまい後ろの行程に影響が出てしまいます。」
ディベンドラ「とりあえず、クマール先生に指示を出しましょうか。」

ディベンドラ「クマール先生、グループ毎に川に入ってもらって、川の水に足を取られて流されないように、安全第一に、いきましょう。」

4つに分けられたグループのうち、一つのグループがゆっくりと川に入っていく。
クマール先生も一緒に川に入り生徒を誘導し、ディベンドラやウジャールもそれをサポートし始めた。

河岸に残された3つのグループと保護者はなんとなく暇そうだ。
仕方がない。
私が大声を張り上げて、クマール先生の代わりに簡易水質検査キットの説明をしながら、生徒たちと一緒に検査をすることになった。

川の中に入った生徒や保護者は、掬い網やバケツを使い水中植物や生き物を観察した。河岸の生徒たちは、溶存酸素濃度計測器(D.O.メーター)を使って溶存酸素量を計測、また簡易水質検査キットでpH(ピーエッチ)、亜硝酸イオン、化学的酸素要求量(COD)、アンモニウムイオン、リン酸の5つの試薬を使い水質を検査した。

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川の水は冷たく、とても気持ちがいい。
爽快な気分にさせてくれる。
検査キットを使った水質検査は、生徒や保護者にとっては初めての経験だ。
そばで一緒にみている保護者も楽しそうだ。

クマール先生からの「何時頃にスンダリジャルを出発し、次の地点に向かいます」という言葉を待っていたものの、一向に知らされる様子もなく、再びしびれを切らした私。
なぜ、私がこの授業の時間配分と進行具合をこれほどまで気にしているのだろうか。
生徒たちの関心を惹きつけるために大声を張り上げ、活動を一生懸命サポートした私。
これはクマール先生の課外授業ではなく、ソムニードの研修なのかもしれない、と錯覚してしまうほどだ。
クマール先生は時間配分を考慮しているのだろうか。
そろそろ次の観測地点へ向かわなければ1日で全ての行程を終えることができないのではなかろうか。
と一人で心配になるのである。
時々お手洗いに走るディベンドラをみて、更に心配が募った。

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5.そしてようやく次の観測地点へ

全てのグループが川に入り、検査キット等を使った観察も一通り終えた生徒たち。
クマール先生を急かすような形で、次の観測地点であるグジェシュワリ(バグマティ川の中流地点)へと向かった。
この地点でトイレ休憩も兼ねたお昼ご飯の時間となった。

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グジェシュワリでの観察のあと、ゴミの中間処理施設のあるテクへ向かった。
テクでも、スンダリジャルやグジェシュワリで行った同様の観察を行った。

ただしテクを流れるバグマティ川の水は非常に汚染されており、水の中に入ることは不可能であった。そのため、簡易検査キットを使った検査もゴム手袋を装着し、極力バグマティ川の水が肌に触れないように留意しながら観察を行った。
そして、強烈な匂いに耐え切れず、皆マスクを装着していた。

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午前7時頃から始まった一日のモデル・レッスンは午後4時頃にテクで終了した。

スンダリジャルからグジェシュワリ、そしてテクまでの3つの観測地点を時間内にまわることができ、また怪我人や病人(ディベンドラを除く)も出ることなく一日を無事終了することができ、ほっとしたのは私だけではなかったに違いない。

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6.ソムニードの今日のミッションとは?

そしてテクからソムニードオフィスへ向かう車の中。

私 「ねぇディベンドラさん。私、今日一日ずっと考えていたんですけどね、今日のソムニードスタッフの目的って何でしたっけ?」
私  「今日、自分はすごく喋り過ぎたと思うんですよね。事実、話過ぎて今、ものすごく疲れを感じています。ねぇ、疲れませんでしたか?どうしてここまで喋らなければいけなかったんでしょうね?」
私 「和田さんも不在の中、果たして私たちはこれでよかったのでしょうか。」
私 「まぁ、一応全ての計画していた場所には行けましたし、子供たちの笑顔も印象的で、終わりよければ全て良しということもありますから、全てを否定するわけではないですけどね!」
私 「クマール先生も、テクに来てようやく持ち直したという感じで、テクで本領発揮し始めていましたよね。その点についてはよかったと思っています。でもテクから本領発揮って遅すぎやしないですか?」

私 「で、ソムニードの今日のミッションは何でしたっけ?」
ディベンドラ「・・・・・・・。」
私 (ん?ディベンドラさん、無言?)「ディベンドラさん、聞こえていますかー」
と運転席のディベンドラに顔を向ける私。

ディベンドラ「お~、アイムソーリー ショウコさん・・・。今もまだお腹の不調が気になって気になって・・・しかも今は渋滞がひどい道路の運転に集中したいから、、申し訳ないけどその質問には今は応えられない。」
体調不良そうな表情で、眉毛はハの字になっているディベンドラの顔。

私  「・・・!!!!」(そうだった!お腹の体調不良を朝から訴えていたディベンドラさんに対して、気遣いをすることを忘れていた私だわ!しかもそんな弱っている彼に矢継ぎ早に質問を投げかけ、しかも「ソムニードの今日のミッションって何でしたっけ」という質問は、今の彼には重すぎる質問だったんだわ、、、)
私 「Oh!ごめんなさい。ディベンドラさん。どうぞ運転とお腹に集中してください。今は、まずは帰りましょう・・・。」

このようにして、疲れた顔をした私とディベンドラは、モデル・レッスン初日によくも悪くもいろんな経験をすることができたのであった。

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7.自分たちもまるで同じ

「モデル・レッスンに翻弄されてしまった」
という気持ちを拭えぬまま、多くの反省点があるということに気づかされて終わった。
この反省点が次回以降のモデル・レッスンに活かされなければ、また無計画なモデル・レッスンにソムニードスタッフが(もっといえば、私とディベンドラが)振り回されてしまいかねない。

今回のモデル・レッスンは、ソムニードが得意とする、いや、正しくはソムニードのファシリテーター・和田が得意とするところの、「ソムニード流ファシリテーション」は一切なかった。
なぜなら、ディベンドラも私も、その場、その場でファシリテーションをすることができないからだ。

ただただ、指示待ちの先生や生徒、そして保護者に対して、慌てふためき、どうにかこうにか物事を前に進めるだけで精一杯で終わってしまった我らソムニードスタッフ。

指示待ちのクマール先生をみて、準備が甘く、考えが足りないと思っているうちに、自分たちもまるで同じではないかということに気がついた。
指示待ちの先生を前にしてその場その場で慌てふためく。

自分たちこそ、普段からプロジェクトマネージャー・和田からの指示を待ち、指示を受けて初めて動くことしかしていなかったからこそ、和田不在で自分たちの準備不足が明らかになり、そして誰も指示してくれないから慌てふためく。
結果、モデル・レッスン初日のような事態を招いたのではないだろうか。
少なくとも私はそう感じた。
果たして、ネパール人ソムニードスタッフのディベンドラやウジャールは気がついているのだろうか。
自分たちこそ(私も含む)、クマール先生とそう変わらないということを。

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8.終わりに

次回の通信では、更に続く他校のモデル・レッスンの様子をお伝えする。

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そこで繰り広げられるファシリテーター・和田のファシリテーションに、ディベンドラと私は、「そうそう、これこそがソムニード流のファシリテーションなんだよね」と無言のまま顔を見合わせ、初日のモデル・レッスンの苦い経験を思い起こすのであった。

次号に乞うご期待!

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注意書き

 ○ハギさんによる研修=詳しくは、でこぼこ通信第6号「信じろ。そして少しだけなら期待していい」をご覧ください。
 ○ソムニード20周年記念事業=詳しくは、http://somneed.org/support/participate/event/fy2013/report1/
 ○38.7度=2013年8月10日、岐阜県関ヶ原の気温。同場所において2013年で最も高い気温を記録した日となった。
 ○課外授業=日本の小中学校では珍しくはない課外授業だが、ネパールでは事情が少し異なる。
カトマンズの小中学校の授業のスタイルは、先生が生徒たちに教科書の内容を淡々と読み聞かせるという、一方通行的な室内授業であることが多い。しかも教科書の内容はとても一般的で自分の地域の環境問題についてはほとんど触れられていない。
 ○過去9回の研修=モジュールレッスン(第1回~第6回)と萩原専門家による3回の研修の合計9回。
 ○ディベンドラ=「ソムニード・ネパール」のリーダー。みんなの兄貴。
 ○ウジャール=プロジェクトコーディネーター。とにかく人に好かれる、ネパール事務所一の長身。
 ○ショウコ=本通信の語り手、池崎翔子。本事業のアシスタント・プロジェクト・マネージャー。ネパール語を勉強するも全く頭に入らず、ネパール語の若者言葉を教えてもらい笑いでのりきろうとする生粋の関西人。
 ○「はじめてのおつかい」な私=この時私の頭には、某テレビ番組の主題歌(ドレミファだいじょーぶ)が頭の中でリプレイしていたのはいうまでもない。
 ○モデル・レッスンバッグ=「バグマティ川のためのこどもたちの活動(Children’s Action for the Bagmati River)」とJICAとソムニードのロゴが入った布のカバンには、メモ帳、簡易水質検査キットの取扱説明書(ネパール語に翻訳)、観察記録用シートなどがセットとして入っている。
 ○簡易水質検査キット=キット正式名称「シンプルパック 水のチェック隊(川の水)」柴田科学株式会社